新工法!?耐震編
こんにちは。
ちょっとお家づくりの話を少し・・・。
お家づくりにおいて悩むことはいっぱいあります。
その中に地震にどのぐらい強いかという耐震性能、
あと暖かさや光熱費といった省エネ性能、
この二つは皆さん気になるところだと思います。
以前からずっと・・・
・耐震
・省エネ
この二つをより良くする新しい工法を
オリジナルで作れないか検討してきました。
今のままでも国の指針の最高性能を取得することは可能ですし
実際にそういうお家も何軒も建てていますので、
オーバーといえばオーバーな性能向上かもしれませんが・・・
それでもより良いものを同等金額ご提供できれば
それに越したことはないので開発を進めてまいりました。
そしてこの度、
技術的にもクリアできる内容で確立することができました。
具体的に導入できそうですので、詳しい話を知りたい方は
今週末のTOTOさんで行うイベントの際に
私にお声がけいただければと思います。
さて、今回はそんな新工法のマニアックな話を少し。
上記に書いたように向上させるのは
・耐震
・省エネ
この2項目です。
厳密にいえばこの工法で維持管理の性能も上がりますが
それはちょっとマニアックすぎるので省きます。
まず、耐震性能について。
単純に耐震性能を図る方法として
「耐震等級」という基準があります。
これは聞いたことがある方も多いと思いますが、
等級1が建築基準法レベルで
等級2はその1.25倍
等級3はその1.5倍。
つまり耐震等級3が一番耐震性能の高い建物となります。
ではより頑強な構造にする為にはどうしたら良いか。
単純に基礎のコンクリート強度を上げたり
鉄筋を太くしてピッチを増やすとか柱を太くするとか、
地中梁とか床剛性、水平面剛性を強くするとか・・・
それは有効な部分もありますが
すべてのお家に均等に有効なものではありません。
よく差別化の為に基礎の鉄筋の太さやピッチ、
柱の太さなどをアピールしているところがありますが、
意味がないとまでは言いませんが
すべてのお家に有効な訳ではありません。
なぜなら建てる建物の形、階数、間取り、屋根材、外壁材、風圧、
近隣状況、地形・・・等々によって
強度的に必要とされる場所、内容は変わるからです。
ではすべてのお家に均等に有効にできる方法は?
これは実は・・・
計算することでしか生み出せません。
ほとんどの建築会社さんは木造2階建てまでならOKとされている「壁量計算」か
やっていたとしても「性能評価規定の適合判定」の簡易計算判定をしています。
これは一般の方はあまり知りません。
この計算方法で許されてしまっているので
これを採用する会社が多いわけですが・・。
すべてのお家に有効な耐震レベルを計算するには
上記の簡易計算方法だけではダメで、
「許容応力度計算」といわれる構造計算が必要です。
許容応力度計算で計算すれば
すべてのお家でどこをどのぐらい強くすればよいのか
これがより正確に分かります。
この許容応力度計算の全物件実施。
そして計算結果から求められる適切な耐震の為の工事。
これが全物件で同一の耐震性能、品質を維持する方法ですので
まずはこれを採用したいと思います。
耐震等級3の建物は地震の被害を受けにくいので、
一般の住宅に比べて火災保険は半額になります。
また、道路沿いで大型トラックが通って家が揺れる・・・などの
外部からの影響も受けにくいので実はメンテナンスコストも安くなります。
揺れの影響を受けにくいので建物に付属している
エアコンや給湯器などの買い替え時期も長くなります。
RCや鉄骨だから、2×4だから、柱が太いから、鉄筋ピッチが細かいから
コンクリート強度が強いから、下地が細かいから、金物が違うから、
これだけでは計算結果もない、根拠のない耐震アピールです。
・・・ということで
今回は耐震の話でした。
気になる方は今週末TOTOショールームで行われる
当社イベントへお越しください♪
ではまた!!
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