住みやすい街ってどんな街?街選びの重要なポイントと世代別に見る住みやすさの条件
住みやすい街ってどんな街?街選びの重要なポイントと世代別に見る住みやすさの条件
引っ越しをするなら、住みやすい街に住みたいですよね。
しかし、「住みやすい街の基準ってどんなものがあるの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は街選びにおいて住みやすさを判断する重要なポイントと、世代別に見る住みやすさの条件を紹介します。
これから引っ越しを考えている方や住宅の購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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1.交通面のポイント
住まい選びの際は、交通面を重視するという方も多いのではないでしょうか。
交通面のポイントは、自分や家族のライフスタイルに合わせた移動手段が利用できるかどうかという点にあります。主な移動手段が車なのか、自転車なのか、電車やバスを利用するのかによっても適した環境は異なります。
交通の便は、通勤や通学を考慮したときに駅に近い方が何かと便利です。
出勤時に電車やバスを頻繁に利用する場合には、通勤時間や退勤時間に終電や始発が間に合うかどうかや、駅やバス停に停まる本数を調べておくと良いでしょう。
通勤や通学に適した駅を選び、徒歩5~10分ほどで到着できる物件を選ぶのが好ましいといえます。
駅から徒歩10分と書かれていても、実際に自分の足で歩くと違うことがあるので、物件選びの際は一度駅まで歩いてみるのがおすすめです。 -
2.生活利便性のポイント
生活利便性とは、その立地で日常生活をする上での「便利さ」を表す言葉です。
スーパーやドラッグストア、銀行や郵便局をはじめ、書店やアミューズメント施設の有無も生活利便性を見極めるポイントとなります。
特に重視すべきなのは、毎日の買い物に欠かせないスーパーやドラッグストア、コンビニなどです。
スーパーひとつをとっても営業時間や商品の品揃えなど、実際に利用する際に困らないかどうかを気にしておく必要があります。
書店やレンタルビデオ店などの「周辺にあれば嬉しいけどなくても困らない」というような施設であれば、すべてが揃うことにこだわる必要はありません。
便利で快適に暮らせるかどうかという点を重視し、重要度の高いところから優先度をつけて見極めましょう。 -
3.家の立地のポイント
家の立地は「家での過ごしやすさ」に影響する重要なポイントです。
日当たりの良さや周辺環境などが家の立地のポイントにあたります。
たとえば、車の音や人の話し声などの騒音がうるさかったり、車の排気ガスでベランダの洗濯物が汚れたりすると気になりますよね。
利便性を重視して駅の近くに住居を構えた結果、電車の音がうるさくて眠れないということになっては本末転倒です。
また、建物同士が隣接していたり、高い建物の影になっていたりすると、日当たりや風通しが悪くなることがあります。
家の立地の良さは生活に直結する要素なので、こだわって選びたいですね。 -
4.安全性のポイント
安全性で意識すべきポイントは、防犯性や災害の発生しやすさなど、その土地で生活する上での安全面についてです。
特に、地震や津波、土砂などの自然災害が起こるリスクについて検討する必要があります。
災害リスクについては、耐震構造の高い家を選んだり、地盤の強い土地を選んだりと安全性を高める工夫も手段のひとつです。
また、周辺の道路環境なども安全面に影響します。
道幅の狭い道路や車通りが多くガードレールを設置していない道路が近くにある環境は危険性が高いといえるでしょう。
そのほかにも、夜間に街灯が点灯していて安心して歩ける環境であるかどうかや犯罪の起こりやすさなども検討すべきポイントです。
よほどの事情がない限りはニュースに乗るような大きな犯罪が頻繁に起こる地域は避けるのが望ましいでしょう。 -
5.資産性のポイント
資産性は、住宅を購入する際に意識すべきポイントです。住宅の資産価値は、購入した時点から下降していきます。
しかし、エリアによっては住宅の資産性が評価される場合があるのです。
資産価値がある物件であれば、何らかの事情で転居することになった場合も売却や貸し物件とするときに有利です。
もし購入した住居を手放すことになった際に、購入時の価格からそれほど大きな差がない状態で売却することができれば、住み替えがしやすいといえます。
売却の手段を取らずとも、貸し物件として賃貸収入を得る選択肢もあるので資産価値が高いに越したことはありません。
資産性の高い物件を選ぶことができれば、将来受けるかもしれない損を減らすことができ、収入を得られる可能性まで出てきます。
住宅選びの際は生活面に加えて資産性も考慮できるとなお良いでしょう。 -
6.子育て環境のポイント
子育て環境を選ぶ際には、気にしなければいけないポイントが数多くあります。
特に保育施設の数や学区選び、行政サービスが充実しているかどうか、子育てに適した環境かという点について見極める必要があるでしょう。
共働き世帯で育児休暇明けに職場復帰しなければいけない場合には、その地域の保育園の待機児童数なども住まいを見極めるポイントです。
さらに進学先となる学区選びに加えて、子どもが伸び伸び過ごせる環境かどうかという面も考慮すべきでしょう。
また、周辺の環境によっては子どもが自由に遊べる環境が整っていなかったり、子育て世帯が歓迎されない可能性もあったりします。
子どもがいる家庭は考慮すべき点が多いので大変ですが、一つひとつの項目を洗い出して総合的に判断するようにしましょう。 -
7.世代別に見る「住みやすい街」とは
子育て世帯なのか、シニア世帯なのかによっても「住みやすい街」は大きく異なります。
ライフステージは変化していくものなので、その時々の生活スタイルや世帯構成によって需要が変わってくるためです。
ここでは、それぞれの世帯別に住みやすい街を紹介します。
新婚さんにとって住みやすい街とは
新婚生活で重要なのは、いかに夫婦が快適に不自由なく暮らせるかという点です。
周辺環境が整っていて、二人が楽しめるお気に入りの場所がいくつかあれば住みやすい街であるといえます。
具体的な例でいえば、スーパーやコンビニが近くにあったり交通アクセスに優れていて気軽にお出かけしやすかったりといった点です。
交通アクセスが良いと休日のレジャーの幅が広がります。
さらに、周辺に気軽に立ち入れる喫茶店やカラオケ施設、書店など好みの生活スタイルにあった施設が整っていると生活の質が高まりそうですね。
共働き世帯にとって住みやすい街とは
共働き世帯の数は年々上昇しており、夫婦ともにフルタイムで働いているというケースも珍しくありません。
お互いに自宅から職場まで無理なく通える場所にあり、必要な時に必要なサービスが受けられることが共働き世帯にとって大切なポイントです。
職場から自宅の距離があまり遠いとそれだけで毎日の時間を圧迫します。
特に共働き世帯はお互いが仕事に家事に忙しく、時間に追われてしまう傾向にあります。
そのため、できる限りお互いの通勤時間を短縮できるような立地を選ぶと良いでしょう。
また、お互いに夜遅くまで働いている場合は、買い出しに行くタイミングで近くのスーパーが開いていないと困りますよね。
そのため、24時間利用できるスーパーやコンビニなどの施設が充実していたり、晩御飯を準備するのが難しいときのための宅配サービスが受けられたりする地域がおすすめです。
共働き世帯は、日常の不便さを取り除くことで快適な暮らしを手に入れることができますよ。
子育て世帯にとって住みやすい街とは
子育て世帯にとって住みやすい街とは、子どもを育てやすい環境であるということです。
街選びの際は子育て世帯が多い地域を選ぶと、子どもを育てやすい環境に身を置くことができます。
地域全体で子育てに関わりあえる環境なので、子ども同士で遊ばせやすかったり、親同士でつながりが持てたりと、育児において心身の負担を軽減することができるのです。
そして、子どもにとって危険性が少なく、歩いて遊びに行ける公園や児童館などの遊び場がある立地が好ましいでしょう。
ショッピングモールなどの複合施設が行動範囲内にあると、まとめて買い物ができたり外食を楽しめたりするのでさらに生活の質が向上します。
さらに、待機児童数が少ない地域や、行政の手厚いサービスが受けられる地域では安心して育児と仕事を両立できますね。
シニア世代の夫婦にとって住みやすい街とは
シニア世代の夫婦が街を選ぶなら、安心して過ごせる環境面を重視すると良いでしょう。
今後、健康面でのリスクが高くなるシニア世代の方が住居を構えるのであれば、先々のことを見通しておく必要があります。
移動手段として車を利用しているという人も、いつかは手放す日がくるでしょう。
徒歩ベースで移動することを考えると、バスや鉄道などの交通インフラが整っていたり徒歩圏内に医療施設が充実していたりすると安心です。
買い物に関しても、食品や衣料品、生活雑貨などの必要なものが近くで手に入る環境が望ましいでしょう。
また、高齢になるとコミュニケーションの頻度や質も日々の充実につながるので、ご近所との付き合いも大切になってきます。
閉鎖的な環境ではなく、イベント交流などの機会がある地域を選ぶことも選択の一つです。
社会に参加することで活き活きと元気に活動できる人も多いので、高齢になっても働き続けられるチャンスが多い街を選択するのもおすすめです。
セカンドライフを充実させるには、人と人とのつながりを持ち続けられる環境かどうかも街選びの大きなポイントといえます。 -
8.まとめ
今回は「住みやすい街」をピックアップして解説しました。
住居を選ぶ際は住宅情報だけで判断するのではなく、実際に自分でその土地を体感することが大切です。
一旦住み始めると、周辺環境は自分で変えることはできません。
少ない情報で判断しようとせず、さまざまな情報を集めて総合的に判断することで満足度の高い住まいを見つけることができます。
土日や祝日、時間帯によっても環境は変化するため、最初の手間を惜しまずに自分で調査して検討してみましょう。