水道管の凍結から家を守る!水道管の凍結対策で冬に備える

住宅全般

水道管の凍結から家を守る!水道管の凍結対策で冬に備える

ロシアでマイナス62.1度を記録した過去最強クラスの大寒波は、1月末に日本各地でも大きな影響を与えました。北海道でマイナス32度や都内近郊でも例年にない厳しい寒さが観測されました。

中には、水道が凍結したという方もいるのではないでしょうか。一般的に水道管が凍結する温度は、マイナス4度以下と言われています。

ただし、寒冷地と温暖な気候の地域では、水道管凍結の対策が異なります。

そこで、本記事では水道管の凍結対策について詳しく解説します。

  • 1.水道管が凍結しやすい条件



    水が凍結する温度は0度(摂氏)または32°F(華氏)です。対して、水道管の凍結する温度は、マイナス4度前後と言われています。これは、水の純度や圧力などの条件によって、この値が異なる場合があるからです。

    ただし、外気温がマイナス4度になった瞬間に住宅の水道管が凍結するわけではありません。早朝や深夜の気温がマイナスでも、日中の気温が0度を超えていれば水道管が凍結する可能性は低いです。あくまで、マイナス4度前後が凍結しやすい温度の目安と覚えておきましょう。

    水道管が凍結しやすい条件は、外気温が低下し水道管内の水の動きがなくなるため、水が結晶化して凍結するからです。水道の管路やトラップなど内部に水が残っている場合、水が凍結して管路が詰まり、水の流れが阻まれる可能性があります。

    また、水道管の外部にも凍結の原因になる問題があります。例えば、水道の管路が地面に埋まっている場合、地面が冷えると管路も冷えて凍結する可能性があるでしょう。このような場合は、水道の管路を埋め込む前に適切な保温工事を行うことが重要です。

    一般的に、水道が凍結するための措置としては、保温材を使用した保温工事や、水道の管路を埋め込む前に適切な保温工事を行うことが挙げられます。また、水道の管路に流れている水を定期的に動かすことも有効です。

  • 2.水道管が凍結しやすい原因


    水道管が凍結する原因は次のようなものが考えられます。

    1.低温:水道管が長期間低温の環境にさらされると、水が凍結して管路が詰まります。
    2.残水:水道管内に残水が残っている場合、この水が凍結すると管路が詰まります。
    3.保温不足:水道管に保温材が不十分である場合、管路が凍結する可能性が高くなります。
    4.外部要因:水道管が地面に埋まっている場合、地面が冷えると管路も冷えて凍結する可能性があります。

    1. 他にも「水道管が屋外にむき出しになっている」「風当たりが強い」「日当たりが悪い」などのケースでは、外気温がマイナス4度まで低下していない状況でも凍結する可能性があります。
    2. これらの原因から、水道管が凍結することを防ぐためには、水道管を適切に保温することが重要です。また、水道管内の残水の定期的な水抜きや、少量の水を流し続けることも効果的です。
  • 3.水道管が凍結すると


    道管が凍結すると以下のような問題が発生します。

    1.水道の管路が詰まる:水道管内の水が凍結して管路が詰まり、水の流れが阻まれます。
    2.水道の故障:水道管が詰まったり壊れたりすると、水道の故障や水が出なくなる可能性があります。
    3.管路の修復費用:水道管が詰まったり壊れたりすると、修復費用がかかる可能性があります。

    水道管が凍結すると、凍結部分が解凍されるまで住宅の水回りが使用不可となります。台所・トイレ・風呂などが使用できないため、日常生活に支障が出るでしょう。

    また、水は凍結すると体積が膨張します。ペットボトルなどの飲料を冷凍して解凍すると、液体が溢れた経験はないでしょうか。これは、水分子が凍結すると結晶構造を形成し、液体よりも多くのスペースを占めるためです。

    つまり、水道管が凍結するということは、パイプ内にある水の体積が膨張して、通常時よりも多くの圧力がかかっています。こうした圧力が蓄積し、水道管のひび割れや破損の原因となります。

    水道管が破損した場合は、修理が完了するまで水が使用できません。他にも高額な修理代の請求や、下層に水が漏れて損害賠償を支払う最悪のケースが発生するでしょう。

    このような問題を防ぐためには、水道管を適切に保温することが重要です。また、水道管内の残水を定期的に抜く、水を流すことも有効です。

  • 4.水道管が凍結した時の対処



    水道管が凍結する原因は、水が滞留して冷たくなることです。外気温が低下して凍結の危険性がある場合は、以下の対策を試してみてください。

    1.不要な水栓を締めて、凍結しにくいところに水が流れるようにします。
    2.電気カーテンを敷いて、水道管を温めます。
    3.外気を遮るように、水道管を覆って保温します。
    4.凍結しそうな水道管には、軟質の保温材を巻いて保温します。
    5.水道管内に空気を通して加熱するため、定期的に栓を閉めることで水が流れるようにします。
    6.外気を遮るように、水道管を覆って保温します。
    7.凍結した水道管は、温かい水を流して解凍します。
    8.冬場には、屋外の水道栓を閉める。

    これらは一般的な対策であり、場合によっては効果がない場合もあります。また、水道管が壊れてしまった場合は、プロに相談した方が良いでしょう。

  • 5.水道管が破裂した時の対処


    水道管の破裂した場合は、以下の対処法を試してみてください。

    1.水を止める:破裂した管からの漏水を止めるために、主線バルブを塞いでください。蛇口も開かないようにしてください。
    2.修理業者に連絡する:専門業者に修理を依頼し、なるべく早急に対応してもらいましょう。
    3.被害を最小限に抑える:可能であれば、水道の元栓を閉めてから、破損部分の応急処置を行いましょう。

    水道管が凍結すると、次に注意しなければいけないのが水道管の破裂です。水道管が破裂した場合は、被害を最小限に抑えることを考えてください。

    水道管が破裂した場合は、初めに元栓を閉めましょう。水が漏れている状態を放置すると、水道管の周囲や下層の住居に浸水する可能性があります。特に賃貸住宅にお住まいの方は、下層へ浸水すると損害賠償を請求されるケースがあるので注意が必要です。

    また、凍結した水道管を解凍しようと、熱湯をかけるのは避けましょう。解凍方法としてぬるま湯をかけるのは有効ですが、熱湯では急激な温度変化に水道管側が耐えられない可能性があります。

    熱湯をかけてしまうと、急激な温度変化でより破損箇所が広がるので、ぬるま湯で徐々に解凍していきましょう。

  • 6.凍結の予防策



    水道管の凍結を予防する方法は以下を参考にしてください。

    1.水道管を適切に保温する:水道管の周りに断熱材を巻いたり、全体をカバーすることが有効です。
    2.不要な水を抜く:冬季に入る前に、不要な水を抜いておくことが大切です。
    3.空気を通す:水道管の先端から空気を通すことで、水が凍結しにくくなります。
    4.一時的な保温方法を使用する:水道管をラップしたり、ヒーターを使用して解凍すると有効的です。
    5.室内の温度を維持する:室内の温度を常に維持することで、水道管の凍結を防ぐことができます。
    6.外気を避ける:水道管を外気から保護することも大切です。水道管をカバーしたり、断熱材を巻いたりすることが有効です。
    7.水を出し続ける:少量で良いので、水を流し続けましょう。

    水道管が凍結すると、自身で解凍するか外気温が上昇して自然に解凍されるまで水回りが使用できずとても不便です。さらに、水道管の凍結が原因で水道管が破裂するおそれがあります。

    水道管の修理には、高額な修理料金や工事が終了するまで自宅で水が使用できません。こうしたトラブルを回避するためにも、普段から実行できる凍結予防を行いましょう。

  • 7.まとめ

    今回は水道管の凍結について解説しました。1月末に日本に襲来した記録的大寒波の影響はひとまず去りました。しかし、いつ同等または前回以上の大寒波が襲来するか分かりません。

    近年は地球温暖化などの影響により、今後想定されていない気候・天候が発生する確率が上昇しています。こうした未曾有の天候に備えるために、普段からできる対策をしっかりと覚えておきましょう。


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